2020年 主要お風呂メーカー5社の比較・注目ポイントのご紹介~戸建て住宅編~
前回のコラムに続けて、本コラムでは、ご自宅にピッタリのお風呂を見つけるお役に立てるような、『戸建て住宅用のお風呂各製品の比較や注目のポイント』をご紹介させて頂きます。 *マンション集合住宅にお住まいの方は、前回コラム『2020年お風呂の比較と注目ポイントのご紹介~マンション集合住宅編~』をご参考頂けたら幸いでございます。
戸建て住宅用お風呂のご紹介(5社・14製品)
戸建て住宅とマンション集合住宅では、構造が大きく異なる為、各メーカーも別製品として生産をしています。
Handymanで取り扱いの戸建て住宅用のお風呂は、5社14製品ございます。 *2020年6月現在ホームページ掲載
まずは、おおまかに「ハイクラス」「ミドルクラス」「スタンダードクラス」の3つの価格帯に分けることが出来ます(以下一覧表をご参照ください)
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≪一覧表≫戸建て住宅用お風呂4社15種類(1216サイズ前後/サイズやオプションにより変動あり/施工費用別途)
次に、各社・各製品の違いを見分ける、3つの注目ポイントをご紹介させて頂きます。
<ポイント1> 実は「床」 意外に思われるかもしれませんが、お風呂に入って最初に触れる箇所は「洗い場の床」です。足裏から伝わる感覚がお風呂の印象を左右する重要な要素で、各社多大なこだわりを持っています。最初の一歩で感じる快適さの実現の為に、「床」に注目してみましょう。
<ポイント2> やっぱり「浴槽」 もちろんお風呂の主役は「浴槽」。浴槽に浸かってこそ日々の疲れがとれると感じている方も多いかと思います。各社いかにリラックスできる快適な浴槽にするか、様々な視点から研究されています。
<ポイント3> 快適なお風呂実現の為の「各メーカーイチオシの機能」 イチオシの機能に関して、ミドルクラスは「お手入れのしやすさ」、ハイクラスは「最新機能も含めた特長的な機能」に注目してみましょう。
次の項目では、各製品の一覧表、ポイント別に、製品の特徴をご紹介します。
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メーカー名 | 製品名 | 価格帯 ランク | 床 | 浴槽(材質) | その他特長 | TOTO | シンラ | ハイ クラス | ほっカラリ床 | ファーストクラス浴槽 (アクリルウレタン系人工大理石) | 楽湯(肩楽湯・腰楽湯) | TOTO | サザナ | ミドル クラス | ほっカラリ床 | ゆるリラ浴槽(FRP) | お掃除ラクラク排水口 | LIXIL | スパージュ | ハイ クラス | キレイサーモ | グランザ(人造大理石) | アクアフィール (肩湯・サイレントジェット) アクアタワー(打たせ湯) ベンチカウンター | LIXIL | アライズ | ミドル クラス | キレイサーモ | パールクオーツ(人造大理石) ルフレトーン(人造大理石) FRP | くるりんポイ排水口キレイドア | タカラスタンダード | プレデンシア | ハイ クラス | キープクリーンフロア | 鋳物ホーロー | サイズオーダー ホーロークリーン浴室パネル | タカラスタンダード | レラージュ | ミドル クラス | キープクリーンフロア | キープクリーン浴槽(人造大理石) | サイズオーダー ホーロークリーン浴室パネル | Panasonic | Lクラス | ハイ クラス | スミピカフロア | スゴピカ浴槽(有機ガラス系) | リゾートバブル オイルヴェール酸素美泡湯 | Panasonic | オフローラ | ミドル クラス | スミピカフロア | スゴピカ浴槽(有機ガラス系) | ささっとキレイ排水口 | クリナップ | アクリアバス | ミドル クラス | 足ピタフロア・床夏シャワー (床面をお湯で温める機能) | アクリストンクオーツ浴槽(アクリル樹脂) | サポートバーシェルフ |
≪一覧表≫戸建て住宅用 各メーカー製品のポイント(5メーカー9製品)
<ポイント1> 床
各社ハイクラス・ミドルクラス共に同じ仕様になっています。各社特長をまとめさせて頂きました。
◆TOTO お掃除ラクラクほっカラリ床:ひざをついても痛くないやわらかさ。 床の内側にクッション層を持っています。そのクッション層が畳のようなやわらかさを実現。同時に断熱材の役割も果たすので冬場の一歩目もヒヤっとしません。
◆LIXIL キレイサーモ:床の汚れと冷たさの不満を同時に解決する複数の層。 表面は水はけ良く、浅い溝のおかげで汚れも残りにくく、お掃除も軽くこするだけでラクラク落とせる。独自の断熱層で冷たさを感じにくい。
◆タカラスタンダード キープクリーンフロア:磁器タイルの上に特殊なコーティング。 高級感ある見た目。お湯をかけるだけで床がぽかぽかに。頑丈で硬いものでこすっても傷がつきにくく汚れが入りこみません。
◆Panasonic スミピカフロア:床のスミに目地がなく、床表面の凹凸に工夫。 汚れが落としやすい。床の端が立ち上がった構造で、防水性に優れています。床についたパターンで、水がたまりにくく、ふきとりやすくなっています。床表面の微細な凹凸で乾きやすく滑りにくい床です。
◆クリナップ 足ピタフロア:アクリル系人工大理石。硬さを活かした微細な凹凸で、清掃性と水切れの良さを両立した床です。 常夏シャワー:脱衣所側のスイッチを押すと床面に向かったお湯が散水。わずか1分で25度まで温まります。
<ポイント2> 浴槽
ハイクラス・ミドルクラスの違いが最も出てくる箇所になります。浴槽はFRP(繊維強化プラスチック)が主流ではありますが、人造大理石・人工大理石・ホーロー・有機ガラス系といった様々な素材の製品が開発されています。FRPと比較して、見た目の高級感や質感が魅力的であること、傷や汚れがつきにくくお掃除がしやすいことが特長となっています。各社製品別にまとめさせて頂きました。
◆TOTO:シンラ(ハイクラス) ファーストクラス浴槽(アクリル系人工大理石):人間工学を利用した「気持ちよい」をとことん科学して生まれた浴槽フォルム。身体にかかる力が分散され、身も心もリラックスできます。
◆TOTO:サザナ(ミドルクラス) ゆるリラ浴槽(FRP):人間工学を利用した「気持ちいい」をとことん科学して生まれた、入る人をやさしく包み込む浴槽。頭と首をしっかり支え、背中を包み込み身体にかかる圧力が分散されるので、自然とリラックスする姿勢になれます。
◆LIXIL:スパージュ(ハイクラス) グランザ(アクリル系人造大理石):高級の滑らかさを誇るアクリル鏡面仕上げの透明層と柔らかく光を通す半透明層。上質な深みと奥行きのある輝きを放ちます。湯水がきらめき、素肌に触れた時の感触もひときわの素材。
◆LIXIL:アライズ(ミドルクラス) パールクオーツ(アクリル系人造大理石):表面が平滑でつやのある人造大理石。パールのきらめきが印象的。 ルフレトーン(ポリエステル系人造大理石):大理石のような上質な光沢と、重厚な美しさを兼ね備えた人造大理石浴槽。
◆タカラスタンダード:プレデンシア(ハイクラス) 鋳物ホーロー:鉄+ガラスの素材。高い熱伝導性を持ち、保温性に優れています。表面のガラス質の為、微細な凹凸もなく、油性ペンの汚れもキレイに落とせます。
◆タカラスタンダード:レラージュ(ミドルクラス) キープクリーン浴槽(アクリル系人造大理石):皮脂汚れに見立てた油性ペンの汚れも、洗剤とシャワーだけでキレイに落とせます。表面が固く、傷がつきにくい=汚れも残りにくい。
◆Panasonic:Lクラス(ハイクラス)オフローラ(ミドルクラス) スゴピカ浴槽(有機ガラス系):高級感ある美しいツヤと表面が硬くなめらか。「はっ水・はつ油成分」を素材に配合しており、水あかや皮脂油汚れなども軽く拭くだけで落とせます。
◆クリナップ:アクリアバス(ミドルクラス) アクリストンクオーツ浴槽(アクリル系):美しさと耐久性を兼ね備えた素材。傷がつきにくくたわしでこすっても大丈夫です。
<ポイント3> 各メーカーイチオシの機能
◆TOTO:シンラ(ハイクラス) 楽湯(肩楽湯・腰楽湯):たっぷりの水流と心地よい刺激で至福の時間。肩回り、腰回りに同時に水流を。身体のすみずみまで温めます。
◆TOTO:サザナ(ミドルクラス)シンラ(ハイクラス) お掃除ラクラク排水口:汚れが付きにくく洗いやすさにこだわった、シンプルで凹凸が少ない形状の排水口。内側もサッとひと拭きでお手入れカンタンです。
◆LIXIL:スパージュ(ハイクラス) アクアフィール(肩湯):首から肩に、やさしいお湯をまとうかのような、新感覚の肩湯。少ない湯量の身体への負担の少ない肩湯入浴であっても、全身浴のようにあたたまることができます。 アクアフィール(サイレントジェット):静かさにこだわったジェットバスでゆったりとくつろぎたい時やオーディオ&ビジュアルを楽しみたい時にも心地よく。階下への騒音を気になりません。 アクアタワー(打たせ湯):スパリゾートのような心地よい「打たせ湯」の感触を再現。 ベンチカウンター:ゆったり座ったり、使いやすいカウンターで豊かなバスタイムを演出。
◆LIXIL:アライズ(ミドルクラス)スパージュ(ハイクラス) くるりんポイ排水口:排水時のお湯の流れで、排水口のゴミをまとめてくれる。うずの力で、使うたびにキレイになる排水口。 キレイドア:ホコリがたまりやすくお掃除が大変なパッキンやドア下の換気開口のガラリ部分をなくして、お掃除カンタンに。
◆タカラスタンダード:レラージュ(ミドルクラス)・プレデンシア(ハイクラス) ホーロークリーン浴室パネル(壁パネル):磁石でくっつく素材の為、シャンプーもお掃除用具も壁にマグネットでくっつける収納。床に物を置かずに済むのでお掃除もらくらくです。
◆Panasonic:Lクラス(ハイクラス) リゾートバブル:浴槽底面の噴気口からボコボコと断続的に噴き出す大きな泡が心地よいリズムで身体を刺激。 オイルヴェール酸素美泡湯:酸素美泡湯で細かく分散したミクロのオイルがお湯全体に広がり、全身をやさしく包みます。手が届きにくい背中やヒジ・ヒザも、毎日入浴するだけでうるおいケアできます。
◆Panasonic:オフローラ(ミドルクラス)Lクラス(ハイクラス) ささっとキレイ排水口:水の流れだけで、髪の毛やゴミを集める工夫。スポンジだけでキレイに洗えます。
◆クリナップ:アクリアバス(ミドルクラス) サポートバー&シェルフ:サポートバーと収納棚を1つのユニットにしたアイテム。シャンプーなどのボトルをすっきりと収納できます。ぬめりや汚れがつきにくく衛生的です。
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以上、戸建て住宅用お風呂の各社こだわりの製品と注目ポイントをご紹介させて頂きました。
マンション集合住宅用の製品と同様に、スタンダードクラスも各メーカーのノウハウや技術を活かしつつ、価格を抑えた製品となっておりますが、価格面以外の各メーカーこだわりある製品や機能も合わせてご検討頂くことで、よりご満足頂けるお風呂になるのではないでしょうか。 今回ご紹介を出来なかった、「浴槽・壁・床の多彩な色バリエーション」、「シャワー」、「照明設備」、「より快適になるオプション機能」など・・・各社こだわりのポイントは他にも沢山ございます。Handymanホームページでもご紹介をしておりますので、合わせてご覧になって頂けたら幸いでございます。
お風呂のリフォームをご検討の際は、是非Handymanまでお気軽にお問い合わせください。
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