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佐々木 亮介

竃神のこと。

我々多機能工がお邪魔いたしまして作業しますのは、お風呂台所トイレ等の水回りが主な箇所であります。

これらの場所は、玄関居間応接間などの公的な家の表の場所 に対して 私的な家の裏にあたります。

表の場所に神棚を飾り神宮大麻や産土神のお札をお祀りしているお宅も多かろうと存じますが、裏にあたる場所には各々に数多の よくわからない神様がいらっしゃるのですよ。

キッチンには竃神、トイレには厠神、納戸には納戸神、車庫には厩神、他にも箒神井戸神倉神と、挙げるに事欠くことなくいらっしゃる。

これらの裏側の神様は生活に密着し、篤く祀れば家内安全無病息災家運長久等の御利益があるが、軽々しく粗雑に扱うと障碍や祟りをなす荒々しい難しいモノなのだそうで。

それら裏の神様の代表とも云えるのが、台所担当の竃神です。

竃神とは、文字通り竃の神様でして、今ではすっかり見ることのなくなった竃 料理の煮炊きで火を起こす場所の神様です。

竃神と申しましても、ただ一柱の神様ってのではなく、数柱の神様方の総称でありまして、ピンからキリまで色々です。火に関係する神様が多いです。

有名どころから並べますれば。仏教からは三宝荒神 大黒様。神道からは愛宕様。ヒョットコや窯男などのお面を飾って祀ったり かわった所では歌聖でお馴染み柿本人麻呂の絵姿を飾るモノもあるそうです。

三宝荒神は、仏教における三宝(仏・法・僧)を守護する三面六臂もしくは八面六臂。不浄や災難を除去してくれます。不浄を嫌い、家の中で最も清浄な竃や台所に祀られます。が、其処を不浄にしてると祟ります。つまりは食べ物を扱う所を不潔にしてると病気になるから衛生的であれ、と戒める役割があると思われます。

愛宕様は京都の愛宕神社の神様で、火を司る軻遇突智之命。『火迺要慎(ひのようじん)』と書かれたお札を飾ると防火火伏の効能あり、とのこと。文字通り 火の取り扱い注意を促す役割です。

大黒様は福の神で有名です。元々出身のインドでも厨房食堂の守護神でしたが日本では天台宗で台所の守護神として祀られました。各家庭の経済状況のことを『台所事情』と云うように家計と台所は切り離せない関係にあり、台所に福を招いてお家繁盛を願うアレです。

ヒョットコなどのお面も福を招く系のモノです。臍から金の小粒を生み出す汚い童の顔を真似て面にしたとの民話があります。ヒョットコは火男や火吹男であり、片目片足が不自由なことから製鉄金工との関連があります。(熔鉱炉を片目で見続ることで潰れ、踏鞴を踏み続ける事で片足が萎える)

柿本人麻呂は、神様として信仰され、結構な数の神社が各地にあります。学業・火伏・安産・眼病・水難・防疫などのご利益があるらしく。なんで歌人が火伏の神様になったかと云えば、名前が『火気の元 火 止まる』の語呂合わせだからだとか。または人麻呂は片目である(ヒトマル→一丸=一眼)とされることから鍛治製鉄との関わりがあるとされています。

このように、竃があった頃の昔から、台所には 衛生・防火・経済の問題が付き物でした。それはシステムキッチンになった現代でも変わりはありません。

皆さんのお宅でもそうですよね?

我々handymanのキッチンリフォームならば、壁にキッチンパネルを張ることで掃除しやすく衛生的に。IHヒーターに交換する事で火の心配も無用。蛇口の交換で水道水の使用量も抑えられて経済的。

是非ともご一考くださいませ。

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