夏はジメジメ暑くて、冬は乾燥して寒い、日本の季節の移り変わりは何度経験しても、身体や気持ちに負担がかかります。
エアコンやヒーター、加湿器や除湿器などの家電製品も改良が進み、以前よりも快適な住環境にしやすいとはいえ、
「夏場は暑くて寝られずエアコンをつけっぱなしにしないと涼しくならない・・・」、
「冬場は窓際は寒くて隙間風が入ってきて廊下に出たらスリッパをはかないと床が冷たい・・・」
といった日々の悩みを抱えている方も多いかと思います。
「夏はすずしく、冬はあたたかく快適」は新しい住宅だけのもの？
「断熱性や気密性の高い家で、夏は涼しく、冬は温かい快適な暮らし」は新しい家だけで、断熱が良くないのも、隙間風も入ってくるのも古い家だからしょうがない。
断熱リフォームなんて壁や床を全部剥がしたりして大がかりそうだし、そこまで費用もかけていられない・・・というお気持ちの方もいらっしゃるかと思います。
本コラムでは、そのような方へ是非お勧めしたい、『お住まい中に１日で施工可能で、断熱効果の高いリフォーム工事』のご紹介をさせて頂きます。
日々感じられているお悩みの解決に向けて、断熱リフォーム実施についてご検討頂けたら幸いでございます。
断熱リフォームに関する注目ポイントを紹介
＜ポイント１＞ 寒さ暑さの原因は『開口部分』にあり
家の中で特に寒さを感じやすい所は、窓や玄関扉の近くだと思います。
熱の出入りをいかに防ぐかを考え、日々進化している開口部分の窓や玄関扉の機能に注目してみましょう。
＜ポイント２＞ 実は『温度』だけじゃない。メリットばかりの断熱リフォーム
『断熱＝室内温度の快適さ』いうイメージですが、実は断熱リフォームで得られるメリットは室温を快適にすることだけではありません。
断熱リフォームの結果得られる、数々のメリットに関しても併せてご紹介いたします。
＜ポイント３＞ 補助金制度対象の断熱リフォーム
住宅リフォームに補助金制度があること自体、ご存じない方もいらっしゃると思います。
全てのリフォームが対象ではありませんが、断熱リフォームも補助金対象の工事がございますのでご紹介いたします。
＊住宅リフォーム補助金制度に関しては別コラム（住宅リフォームの減税・補助金について～２０２０年７月１日時点～）でもまとめておりますので合わせてご参照頂けたら幸いです。
＜ポイント１＞ 断熱リフォームは、『熱の出入りの多い場所』を優先
お住まいになりながら出来る工事としては、下記の『内窓』『玄関扉』２つが挙げられます。
（１）内窓（内窓追加設置工事）
「２重窓」とも呼ばれる製品です。既存の窓を撤去して交換を行うのは大がかりな工事になってしまう為、既存窓は残したまま、内側に新しく窓を設置する内容です。
窓リフォームに関して、注目すべきは「サッシ」です。
日本の窓サッシの主流はアルミ製。安価で、対候性、加工性、耐久性に優れている為広く普及しましたが、アルミは熱伝導性が高く、断熱されない為、結露を出しやすい素材です。実は欧米を中心に世界的には、アルミ製のサッシはほとんど使用されておらず、樹脂製の窓サッシが広く普及されています。
日本では、寒さの厳しい北海道の住宅では９割程の住宅で使用されていますが、本州ではまだまだ普及していないのが現状です。
「樹脂＝プラスチックで弱い」というイメージがあるかもしれませんが、水道管や車の部品にも使用されるような素材であり、断熱性能に関しては、鍋ふたのつまみやフライパンの取っ手の有無でイメージしてしていただけたら、わかるかと思います。
また、既存窓撤去＋新規設置では、工期および費用ともに負担が大きくなりますが、内窓追加設置であれば、「１か所あたり１～２時間程度」で追加設置工事が行えて、効果が得えられうのも魅力の１つです。
（２）玄関扉（カバー工法玄関扉交換）
「カバー工法」と呼ばれる、既存の玄関扉ドア枠はそのままに、新しい枠を上からつける工法で、枠や床を傷つける心配もありません。
工期目安としては、『いってきますから、ただいまの間』の１日でリフォーム完了します。
家の顔ともいえる玄関扉、最新の扉は、内部に断熱材が入っているだけでなく、採風、採光も出来る仕様の為、においや湿気の悩みも解消出来ます。
＊マンションにお住まいの方につきましては、玄関扉は建物共用部分の為、個別交換不可の場合がございます。あらかじめ管理会社へご確認ください。
＜ポイント２＞ 断熱リフォームの室温だけでない多様なメリット
（１）電気代やガス代などの光熱費の節約
断熱リフォームの目的は、外の寒さや暑さによる室内温度を左右、快適な室内温度を保つことと思います。
外気温の影響を受けにくくするだけでなく、室内の冷やした空気や温めた空気も外に逃がしにくくしますので、光熱費の中でも負担になりがちな冷房や暖房に用いるエアコン代、電気ヒーター代、ガスヒーター代、ストーブ用灯油代など断熱リフォーム前と比べて抑えることが出来る可能性があります。
普段よりも、各機器の効きが早くなり、適度な設定温度、適度な使用時間に抑えることが出来る大きな節約効果があります。
◆住まいの省エネ節水シミュレーター（LIXIL）
https://www.lixil.co.jp/eco-simulation/default.htm
（２）健康で安心な住まいへ
特にご高齢の方にとっては心配の大きな冬場の「ヒートショック」、夏場の「熱中症」、命の危険にも関わる寒暖差による事故は、家の中での発生率が高く、断熱リフォームを行うことでそのリスクを軽減出来る可能性があります。
また、冬場の冷たい窓に室内の温かい空気が触れることで出てくる「結露」。結露が溜まってしまうと、窓や窓廻りの床、カーテンに「カビ」が発生して、カビを食べる「ダニ」や「ダニの糞」が発生して、アレルギー疾患などの病気を引き起こす可能性もあります。断熱リフォームを行うことで結露発生を防ぐことをきっかけに、健康的な住まいへの効果も期待できます。
（３）防音・遮音
外からの騒音も開口部分である窓の隙間から入ってきます。小さなお子さまやペットと暮らしている方は周辺からの音に気を使われているかと思います。特に夜間交通量の多い道路に面したご自宅であれば、より快適な日常生活の為、断熱リフォームによって遮音性向上も期待できる可能性があります。
（４）セキュリティ
セキュリティというと警備会社や防犯カメラ設置などを思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は断熱リフォームは防犯面にも大きな効果を発揮します。
最新の玄関扉は、鍵性能の飛躍的な向上だけでなく、不正に開けずらくなるように改良されています。
またそれらの物理的な防犯機能以上に、なによりも、セキュリティの意識の高さをリフォームを通じて示すことで、狙われずらい家になるという効果があります。
（５）お掃除の時間短縮
結露発生しずらくなることで窓を拭くお掃除の手間も減らすことが出来ます。
実は温度だけではない断熱リフォームの効果についてご紹介させて頂きました。温度の快適さに関しては、そこまで気になっていなかったお住まいの方も、その他の気になる箇所の改善につながるもしれません。
＜ポイント３＞ 断熱リフォームの補助支援制度について
断熱リフォームの効果は色々実感出来ても、気になるのは費用面。実は断熱リフォームは補助金制度があることはご存じでしょうか。
住宅は生活の基盤であり、命や財産を守る重要な役割があり、日々新築の基準も厳しくなっている住宅業界において、国はリフォーム費用の一部を補助して、日本全体の建物の品質や性能を高めたいという考えから補助金制度を実施しています。
あくまで補助金支援制度は、ご自身でお調べ頂き、工事を行う前に「事前申請」を行うことが基本となっております。
また、募集期間が限られた制度になっておりますので、ご検討の際は、お早めにお調べ頂くことをおすすめいたします。
＊下記のような支援事業が行われております。（７月２０日現在：１次募集は終了しておりますが、２次募集「予定」となっております。）
補助金活用を検討されている方は対象リフォーム内容や対象商品をお調べの上、申請手続きなどを進めて頂きますようお願いいたします。
以上、断熱リフォームについて幅広い効果や費用面に関するご紹介させて頂きました。
この機会に断熱リフォームについて、前向きにご検討頂けたら幸いでございます。
リフォームを見積のご依頼の際は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
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