お世話になっております。 株式会社OKUTA Handymanリフォームの清光です。
随分と間が空いてしまいましたね。 進捗は常に確認しに現地には行っていたのですが、中々に木工の途中経過ではあまり画が変わらない内容となってしまうので、どこの内容書こうかなと躊躇しておりました。 時は遡りますが、前回の続きで是非ご覧頂きたい内容としては
LOHASTA homeでは標準仕様となっております「セルロースファイバー断熱」です!
断熱材というと一般的な物としてはグラスウール(壁や天井)やスタイロフォーム(床下など)が一般的かと思います。
↓グラスウール(フリー素材より)
↓スタイロフォーム(フリー素材より)
セルロースファイバーはこちらのどちらの分類にも属さない断熱材となっており
↓セルロースファイバー(弊社HPより)
見た目としてはこのようなモコモコとした綿毛のような素材となっております。
こちら、原材料はなんと
古新聞
です。
簡単に言ってしまうと、古新聞を細かく断裁してホウ酸を混ぜた物になります。 皆さん新聞紙や段ボールなんかは暖かいのは感覚的にご存じではないでしょうか? 外壁の内部と外部の間に出来る限り熱伝導率が低い物体を出来るだけ厚く存在させる事が断熱を行う上で重要になってきます。 かまくらの内部が暖かいように、空気や水分を含んだ物質が密度を上げるイメージですね。
こちらのセルロースファイバーを柱と柱の間、外壁や屋根に関わる部分にパンパンに詰めていく形です。
写真では少し分かり辛いですが、触ってみると柱よりも少し膨らんでいる状態です。
表側のセレラップというのは通気性を持った不織布のような物となり、これでセルロースを保持している形になります。 各所にテープが貼られているかと思いますが、こちらはセレラップを貼った外壁にホースを差し込み、セルロースを充填していく手順となるのでどうしても必要な穴になってしまいます。 開けた穴の部分には気密テープを貼って塞ぐ形となります。
グラスウールだとどうしても柱と柱の間に隙間が生じてしまったりする為、施工が悪いとほとんど意味を成していないというケースもあります。 セルロースは気密性能としては非常に高い製品となりますので、断熱性能はグラスウールやスタイロフォームよりも優れた物となっています。
ただ、新聞紙と聞くと火事で燃えてしまうと思われる方もいらっしゃるかもしれません。 その為にホウ酸を混ぜる形となります。 ホウ酸は難燃性の性能を有している為、バーナーであぶっても引火する事はありません(勿論多少焦げますが) 準不燃材料として使用する事が出来ます。
また、ホウ酸を混ぜる事で防虫効果もあります。 よくホウ酸ダンゴなんてものを昔は自作されていたかと思いますが、アレと同じ原理です。
ちなみにホウ酸は人間にはほぼ無害です。 勿論、ホウ酸ダンゴを食べて…なんていったら危険だとは思いますが、基本的に腎臓の働きで体外に放出出来る為、微量であれば問題ありません。 虫はこの体外放出の機能を有しておらず、代謝が止まってしまい死に至るという流れになります。
このようにセルロースファイバーは簡単にメリットを記載するだけでも色々と挙げられます。
・難燃性 ・防虫作用 ・断熱性 ・防カビ性 ・防音性 などなど…。
欠点としては施工に手間が生じる事かと思います。 在宅での施工はかなり困難であるかと思いますので、リフォームであれば全面改装を行う際に是非ご検討頂きたいと思っております。 また、新築との相性はすこぶるいいかと思います。
・セルロースファイバー
弊社のセルロースファイバーのリンクはっておきますので、ご興味があれば是非ご覧ください。 動画での燃焼実験などもあります。
といった断熱材を外壁側には全て施工を行って、石膏ボードを貼りきった姿が
こちらになります!(地味)
そうなんです、内装材や設備機器が付いてないと地味なので、中々躊躇していました。 ただ、今回は3階建ての基準などに則る為、木工事もかなり大変でした…。 ※船田さん、本当にありがとうございました!
さて、このお部屋がどのように進化していくか! またご報告致しますね!
最後に一番楽しみなLDKの小上がりです。 嫁もはしゃいでおります。
ご精読ありがとうございました。
|