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板倉 憲一

あの山の向こうにある山へ

こんにちは。先日のお休みにハイキングへ行ってきました。

写真にある大きな雲の下の頂上を目指します。ほんの少し残雪が見えます・・・。

この写真を撮ったところまでは、ロープウェイを使って標高を一気に稼ぎます。

涼しいかなと思ったら、それでも真夏なので24°を超えています。(1500m)。

実は、当日の朝、二度寝してしまい、ロープウェイを降りたのは昼前になってしまいました。

「頂上まで行く」と言ったら、係員さんに、最終に間に合いませんよ。

と、脅されました(笑)。

よし!行けるところまで登ってみよう。

しばらく調子良く進んでいくと、

あらら、岩稜帯の鎖場登場。

日差しもどんどん強くなり、身体から水分がどんどん奪われていきます。時計を気にしながら、ハイピッチでどんどん進みます。

ロープウェイのおかげで気軽に来れるようになったため、多くの登山者とすれ違いました。

道中には何百?と感じるくらいのトンボが多く飛んでいて、まるでこの先を導いてくれているようでした。

多くの高山植物や花も咲き、澄んだ空気の中、容赦無く太陽光が照り付け、気が付かないうちに、体中びしょびしょに。

少しピッチを上げ過ぎたようです。

 

あれ?

脚がおかしいゾ!

と思った瞬間、痛みを感じ、そのすぐ後に脚がつってしまいました。

こんな岩場で動けなくなってしまったので、

「あ~、頂上は断念か」

と汗だくになって、これからどうするか?

あれこれ考えました。動かない脚をマッサージしていると・・・。

「どうしました?」と下山途中のハイカーに声を掛けられ、「塩サプリ」を分けて頂きました。

水分と塩分を効率よく摂取できなかったことが原因、甘かった!!

どうにかこうにか復活し、今度こそ、ペース配分に注意しながら進みます。あんなに遠く小さかった残雪の景色が、近づいてくると、どうしてもワクワク感もあってか、ピッチも上がりがち。

雪解けの水が、チョロチョロと足元を伝わってきています。

そんな程度かと思っていたら、洪水並みに登山道を雪解け水が流れている場所までたどり着きました。木の階段や、岩も御覧の通り川と変わりません。

時計を見ると、行けそうな気がする。迷っている間に進んじゃえ~!(笑)。

もう水を気にせず、バシャバシャと子供のように雪解け水をはじき飛ばしながら進んでいくと、ガスが出始めてきました。

するとその先は、こんな感じの角度ある斜面に・・・。

あらー。滑りに来たわけではありませんが・・・。

半袖では、涼しすぎます(笑)。

「あの先は頂上ですか?」と、どうしても聞きたくなる時があります。

聞かなければよかった・・・。

「いえ。あの小屋から更に先です。見えないですね!」・・・。

ガ~ン。

上からは私よりお年を召した方が下りてくるし・・・。

行くしかないな!!!。

あんなにかいた汗はどこにいったのかな?肌サラサラ。

雪は重い。のしのしと、明らかにペースダウン。カメより遅いか?

しかし、一歩一歩着実に頂上に向かっていたのでした。

あ~~~~。頂上は真っ白!このガスが無ければ、360°のパノラマが待っていたはず。ガスの切れ間にうっすらと絶景のかけらが見えます。

ここは双耳峰で、頂上が2つあります。最初の写真で、それが分かります。ガスの途切れてきたところの少ないスペースでも、十分圧倒的な眺めでした。写真では感じ取れないので、アップしません。

現在大学生の南谷真鈴さんという方の記録本を読むと、山が好きになったきっかけが自分と同じでした。山に登るのは、多くの事を教えてくれるから。と、語っていたのを思い出しながら、ガスの隙間から漏れる絶景をずっと眺めていました。まだ20才ながら、南谷さんの考え方には共感させられます。(アジア人最年少七大陸最高峰制覇、さらに世界最年少エクスプローラーズ・グランドスラム達成)・・・凄っ!

 

「目的はアルプスの長い稜線を毎年歩くこと」この山の向こうに、それを見据えて。。。

 

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