先日のゴールデンウィークの数日間のお休みは、混雑を避け、自宅でゆっくりと・・・。 と言いつつも、少し出かけたい気持ちがあり、うずうずしていました。 県内の近場でもやっぱり混雑は必至。 川越・・・秩父・・・所沢・・・サイボクハム・・・ 特にサイボクハムには行きたかったのですが、なにせサイボクハムは、年間来場者数が400万人超えで、ディズニー、USJに次ぐ、日本で第3位のテーマパークですからゴールデンウィーク中の訪問は、到底無理な話です。 埼玉が誇る、豚のテーマパーク、「サイボクハム!!」、行かれたことがない方はぜひ空いてるときに行ってみてください。お勧めですよ~ と、いうことで、休日の最終日に、埼玉県内各地の有名観光地は、あきらめて、「埼玉日光」と呼ばれる場所へ行ってきました。 日光といえば、そうです、その日光です。 栃木の、家康さんの・・・ でも、そこではなく、その、日光東照宮のような、豪華絢爛な、建築物を、埼玉で見られるという、まさに混雑回避のお手本のような場所に行って参りました! その場は、熊谷市の妻沼(めぬま)という地にある、「妻沼聖天山(めぬましょうでんざん)歓喜院(かんぎいん)」です! 彫刻技術の高さや近世装飾建築の頂点をなす建物であることと、庶民の浄財により作られたことは稀有なこととして評価され、国宝に指定されています。 その建物が日光東照宮を彷彿とさせることから「埼玉日光」と言われているそうす。 じゃん!!!! 奥殿・中殿・拝殿の三棟が連なる権現造りの本殿は、まさに豪華絢爛です!! 様々な彫刻が施されていますが、この彫刻、じっくり見ていくと非常に興味深いものがあります。 日光東照宮の有名な、眠り猫や、三猿はあまりにも有名で、平和や成長を願う裏に、徳川家の強さや栄華など権力を暗示する彫刻ですが、この妻沼聖天山歓喜院は、庶民の真の平和や愛情などの願いが込められており、愛嬌やユーモアを感じられる彫刻になっています。 ↑こちらは、孔子(儒教)・釈迦(仏教)・老子(道教)の三聖人が瓶に入った酢を舐めて、すっぱいと顔をしかめている様子を描いたもので、教えが異なっていても、酢がすっぱいという真理は一つだ、という「三教一致」を表しています。 ↑こちらは友達と水瓶の周りで遊んでいた子供が、誤って水瓶に落ちたので、機転を利かせ、水瓶を割り助けたというものです。 ↑こちらは七福神のうち3人が遊ぶ様子が彫られています。布袋尊と大黒天が囲碁を打ち、それを見守る恵比寿天。酒を吞みながら碁打ちに没頭する傍らで、子供たちが、それぞれ大事な布袋袋、釣り竿や鯛、小太鼓で遊び戯れている様子。神様も必要のない、争いのない平和な世の中を表しています。 ↑こちらは、毘沙門天が、弁財天と吉祥天女の双六を眺めているのですが、あまりに熱中し過ぎて、鬼が野放しになっており、のびのびしちゃって、寿命が伸びると言われる桃を手に入れようと女性を手招いているという構図で、こちらも神様がのんびりできる平和を願った彫刻です。 ↑建物を真剣に支えていない猿達(笑) 他にも、ユーモアのある様々な彫刻が様々施されてあり、日光東照宮以上の満足感を得ることができました!! まさに国宝として相応しい文化財でした! こんなすごく立派で楽しくて、それでいてゴールデンウィークでもゆっくり見学できる、妻沼聖天山、最高のおすすめスポットを見つけちゃいました~♪ ↑こちらは、山門の「貴惣門」。激レアの建築様式「三重破風造りの屋根」を持つ、日本国内でも4棟しかなく、この規模の建物はここだけとのことです!彫刻も立派です。この門は国の重要文化財ですが、もはや国宝級なのでは? 最後に御朱印を頂き、ここ数年で一番の寺社仏閣巡りとなりました♪ でかけて良かった~(笑) 今回訪れた場所:妻沼聖天山 歓喜院 |
嘉生 智昭