じめっとした空気が肌にまとわりつく季節になってきましたね。 先日、事務所に飾られていたカレンダーを何気なく眺めていたら、ふと、あることに気付きました。
あれ、これ学生時代にみたことあるぞ……と。
実は私、こう見えてもデザイン学部(のような学部)を卒業しているので、 学生時代はデザイン史などを学んでいました。 そのなかでも印象的だったのが、モダンデザインの父と呼ばれたウィリアム・モリス。 このカレンダー上部のデザインを考えた人になります。
産業革命のなかで工場により大量生産された既製品が溢れかえり、 職を失くしてしまう職人さんが増えている最中のこと。 中世に憧れたモリスはモリス商会を立ち上げて、 生活の中に芸術を取り入れ、芸術と生活を一致させる運動を始めます。 (アーツ・アンド・クラフツ運動といいます。)
この運動は各国に大きな影響を与え、 モリスは20世紀のモダンデザインの源流とも呼ばれるようになりました。
当時の私は「影響力、ユーチューバー並だ」という、 まるで頭が空っぽな感想しか持っていなかったのですが、 学生時代に学んだ偉人の生んだデザインを取り扱う立場になるとは思ってもみなかったので とても感慨深い気持ちでいっぱいです。
モリスのデザインでは、やはり「いちご泥棒」が有名ですが、 そのほかにも素敵なデザインがたくさんあります。ぜひお気に入りのデザインを見つけてみてください。
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