1日で施工できるインナーサッシ(内窓)ですが、
既存の寸法や下地の状況でひと手間必要な場合があります。
今回は、カタログに載っていないインナーサッシの施工例をご紹介します。
ルーバー窓へインナーサッシ
通称ジャロジー窓とも呼ばれ、ハンドルを回すことでガラスがブラインドのように開閉します。
ルーバー窓の内窓設置にはハンドル部分が内窓に干渉する為、
基本 “ふかし枠” が必要になります。
今回はもう開閉はしないとの事で、ハンドルを外してそのままインなーサッシを施工しました。
ただし、ルーバー窓は少なからず隙間が空いている為、外から埃等が入る可能性があります。
既存のルーバー窓は開けませんが、室内側から清掃が出来るよう
開きタイプのインナーサッシを採用しています。
出窓へインナーサッシ
インナーサッシの相談を受ける中で一番多く質問を受けるのが、出窓です。
一番手前に設置することが多いですが、今回はお客様のご希望の場所に付けています。
GL工法の壁へインナーサッシ
マンションの壁に採用されている石膏ボードの施工方法で、GL工法という方法があります。
コンクリートの壁面に、GLボンドと言われるボンドで直接石膏ボードを張る工法です。
下記のような条件の窓へ内窓設置する場合は、木工事が必要になる可能性があります。
・内窓の設置有効寸法を満たしていない
・下地がないGL工法の壁についている窓
・ベランダに出るような大きな窓で、窓の下に壁の部分がある
写真のお家は、幅2m70cmの窓に “4cmのふかし枠” が必要でした。
ふかし枠の上に内窓をのせる為、今後下のふかし枠の真ん中が重みで垂れてくる可能性があります。
ただし、GL工法は壁に下地が無い為、下枠を固定することが出来ず、補強材も壁にとめることが出来ません。
今回は、床までの下枠を現場で造作し、既存の木の窓枠にビスでとめて、両面テープやボンドを駆使しました。
ふかし枠の縦枠はインプラスのを利用しています。
本来ふかし枠の寸法は、既存の窓枠と同じ寸法の物を施工しますが、
意匠性を考慮してタテ側の枠はあえて伸ばしています。
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