家事の中で一番時間を使う場所になるキッチンは、奥様が料理をする事が多いと思います。最近は男性も家事に参加する事が多くなり、料理の時間を家族全員で過ごす事が出来るのもいいですね。今回は、みんなが料理しやすいキッチンを紹介していきたいと思います。
子どもの時から料理を始める場合は、親と一緒に行う事がほとんどです。家族でやるという事は大人数になるので、行き来する際にぶつからないようアイランド型が向いています。キッチンを中心に回遊動線ができ、周囲を動き回れるようして行き止まりのないようにします。
アイランド型キッチンの中ではトーヨーキッチンスタイルの製品がデザイン性に優れており、レイアウトも部屋のサイズや、家族構成、人の動きに合わせキッチンを自由自在にコーディネートすることが出来るようになっています。
家族みんなで料理をする場合は、キッチンレイアウトも大切になってきます。
コンロとシンクが隣あわせになっていて、一人がコンロで炒め物や揚げも物をしている時にもう一人が材料を切る事ができるタイプや、キッチンがコの字型になっているものもあり、自身を中心にキッチンが囲うようにレイアウトされ、シンクとコンロが背中合わせになってるタイプなど様々ですが、家族の人数によって決めていきましょう。
ただし、複数で料理をする場合は人の行き来ですれ違いが生じるのでそこを重点的に計画しなければなりません。例えば、コンロを使用中に背面収納から食器を出すとなると、通路でのすれ違い出来る幅が必要になってきますね。一般的には通路幅が85から90センチと言われていますが、2人で調理をする場合は約120センチ程度の通路幅が必要で、余裕をもって設計する必要があります。特に、開き戸タイプの収納扉であればさらに余裕を持ってすれ違う事の出来るようにする必要があります。
通常のコンロですと3口のうち1口だけ奥にあるタイプが多くなっていますが、横並びの3連式コンロを使い2人が並んで立ってもぶつかる事がなく、2人同時の調理が可能などの工夫も大事になってきます。同時調理が可能だと沢山作る時に特に助かりますね。メジャーな製品にPanasonicのトリプルワイドがあり、ガスコンロとIHの両方がありお好みで選ぶことができます。
また、小さい子どもの居るご家庭では、左右から出入りの出来るのが逆に危険なため片側をストッカーや冷蔵庫などで閉じる工夫をしています。こうすれば調理中に子どもがコンロに近づきにくくなりケガなどのトラブルが少なくなります。
世帯人数が多くなると家電等が増えて、収納に困る事もあります。包丁やまな板などの調理道具は、置き場所を広く取るように意識して下さい。調理器具は引き出しに入れずに、良く使う物はフックや突っ張り式のラック等で引っ掛けるようにすると目の前にありどこに立っていてもとりやすくなります。食器などを収納する場所によっては、取りにくくなりぶつかってしまう事もあるので、設置場所を考えて行うようにします。
意外と見落としがちなのが、ゴミ箱の配置です。ゴミ箱の位置によってはどちらかの人が遠くなってしまいますので、可能な限り真ん中に置くようにすると使い勝手が良いです。真ん中に置くようにするためには、事前の計画でコンロの下に収納スペースを設けるなど入念な打ち合わせが必要です。
家族みんなが使いやすいキッチンにすることで、料理が一層楽しくなりますね。キッチンをリフォームする際にはこのあたりを工夫してみてはいかがでしょうか。コンロとシンクの設置場所や形も考えて、使いやすい物を選んでみて下さい。そしてみんなで、調理を楽しめると良いですね。調理が楽しいと、出来た料理もおいしく感じられるようになりますよ。