「畳がフカフカする為、畳を張替たい」とのご依頼があり、
お家へ現地調査へお伺いしました。
築30年程の木造戸建ての現地調査時の写真です。
一見、普通の和室に見えますが・・・・、
畳を上げると、見事に白蟻の被害にあっていました。
コンクリート基礎の部分には ”蟻道(ぎどう)” と呼ばれる、
シロアリが行き来した道がしっかりと残されていました。
柱の下側は食べられ、ドライバーが奥まで刺さる程スカスカの状態です。
【シロアリが発見された際の進め方】
①シロアリの検査・確認
現地調査時に、既に現役の白蟻が歩いている姿を目撃していましたが、
実際に被害がどこまで及んでいるか確認する必要があります。
先ずは、防蟻工事を行う職人にて床下等を確認します。
調査の結果、今回は ”シロアリ” が確認された為、
”タケロック” という安全性の高い駆除剤を使用することになりました。
②補修範囲の確認と見積
■畳
白蟻という名前ですが、実は蟻ではなく家に出るGから始まる虫の仲間です。
木材以外にも畳が2枚、白蟻の被害にあっていました。
白蟻被害にあっている畳は、畳屋さんでは回収も処分も不可となります。
畳屋さんのトラックに積めない為、産業廃棄物として弊社のトラックが回収します。
今回は念の為、白蟻被害にあった和室の畳を、全て畳床から作り直します。
■柱・畳寄せ
被害にあった畳寄せは全て交換し、柱は部分補修します。
既存は柱が露出している真壁造りの為、そのままでは柱の部分補修が目立ちます。
また、柱としての構造を補強する為にも、1面を構造用の合板で補強しました。
③防蟻工事+補修工事
先に大工さんによる補修を済ませることで、防蟻工事の効果が交換した木材により浸透します。
今回は打ち合わせをしながら、大工工事と防蟻工事を同時進行で行いました。
補修木部の塗装、ベニヤを張った部分を壁紙仕上げにして完成です。
既存が塗り壁だった為、壁紙のおさまりにも注意が必要です。
今回は畳のお部屋だった為、畳寄せを交換したことで畳の寸法が変わりました。
新規畳のサイズは、この状態から床の面積を採寸して作ります。
畳の納品まで合わせると、全体工事としては2週間かかりました。
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