築30年程の戸建てキッチンを解体しました。
火を使うキッチンでは、 ”内装制限” がかかる場合があります。
今回は同じ2階建で、内装制限について2軒の事例をご紹介します。
戸建1階のキッチン
”下がり壁” と ”対面カウンター” があるよくあるキッチンです。
壁にタイルが貼られているキッチンを解体しました。
キッチンを撤去すると、 “不燃材” の石膏ボードが出てきました。
戸建て住宅の内装制限は、2009年の規制緩和によりガスコンロ周りに限られるようになりました。
ただし、 ”1階のキッチンで上にお部屋がある” 場合は、内装の制限がかかります。
キッチンの壁は不燃材で仕上げる必要があります。
防火材料の3区分
1 不燃材 モルタル・コンクリート・レンガ・厚12mmの石膏ボード
2 準不燃材 厚さ9mm以上の石膏ボード
3 難燃材 厚さ5.5mm以上の難燃合板・厚さ7mm以上の石膏ボード
After renovation
※LIXILのシエラS施工
戸建2階のキッチン
先ほどのキッチンの壁は石膏ボードでしたが、こちらのお家の壁は合板です。
キッチンは火を扱う場所のため、様々な内装の制限がありますが、
”2階以上で上に部屋がない最上階にキッチンがある” 場合は、制限が適応されません。
キッチンの下地は、合板でもOKとなります。
After renovation
※LIXILのシエラS施工
仕上がりだけみると、どちらもシエラSのキッチンですが、下地の素材にも違いがありました。
見えない所も意識しなけらばならないのが、リフォームの難しい所です。
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