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モノクロームの世界

年始早々(緊急事態宣言前)・・・

自宅を夜中の3時に出発!

密になることも無い、モノクロームの極寒のスペースを独り占めです。

出発地点駐車場の気温はマイナス12℃。上はどうなってる?雪の深さは?

風がかなり強くて冷たい。

動物達はどこで眠っているのか、道中の穴回りを覗いて見てみたり。

キュッ、ギュッと雪を踏み込む音、自身の荒い呼吸と、風で樹木がきしむ音、他に邪魔する音は無く、心地いいリズム。

いつもの景色には色が消え去り、凛として、研ぎ澄まされた空気がピーンと張りつめた空間です。

実際はカラーなのですが、天気が悪く、景色がモノクロに見えます。。。

樹林帯を抜けて行くので、強風を避けられるのが救い。ですが、深雪で足が重い重い。

胸に入れたドリンクは、カッチカチで飲めなくなってしまい・・・。

足の指先の感覚は、ビリビリと電気が走るような。。。

けっこう痛い。。。 下山まで、辛いのはそれだけ!!

って、まだ上りだ・・・。 

・・・・・準備はしっかり整えてここに来た!いける!

気が付くとマイナス17℃になりました。時折樹木の隙間で吹きさらしになります。

心が砕けそうになりますが、

そんなものを超越した感覚。日常を超えた強烈な刺激が、ここにはあります。

八ヶ岳頂上へ(2480m)たどり着くと、遮るものはなく、15m近い風でした。(誰もいない・・・・・)

1mごとに体感温度が1℃下がるのなら、今は一体何度なのかと、

目をつむって足し算を始めたとたんに、まつ毛がくっ付いてしまい、目が開かなくなりました。

写真を撮る指先も、もう限界なので、写真はストップです。

身体の断熱はバッチリでしたが、次回は「足」と「飲み物」の断熱が課題です。。。

「断熱」って、本当に大事なんだな、と感じた厳冬期登山でした。